携帯情報サイトの無料化拡大
交通機関の乗り換え案内など、携帯電話向け情報提供サイトに無料化の動きが広がっている。携帯電話からインターネットへの接続が一般的になり、サイトの運営企業が無料サービスでより多くの利用者を集め、広告料で稼ぐ戦略を強めているためだ。(河野越男)
一方、類似のサイトの間での競争は激化している。従来の課金制サイトも含め、サービスの差別化が課題になりそうだ。
サーバーに写真
グーグルは昨年10月、交通機関の乗り換え案内サービスを無料で提供する携帯サイトを開設した。
出発地と目的地を入力すると、徒歩による最寄りの駅までの時間を含めた全体の所要時間や、JR、私鉄、地下鉄などの乗り継ぎ経路が表示される。
こうしたサービスは従来、通信料(パケット代)に加え、利用者が月額300円前後の情報料を支払う有料制が主流だった。グーグルは月間の利用件数を公開していないが、「利用は順調に増えている」としている。
ヤフーは昨年11月、携帯電話で撮影した写真をサーバーに送り、写真を大量に保管できるサービスを、従来の月額210円から無料にした。
携帯で撮影した写真は、携帯内で保存するには容量の制約があり、一定以上になれば、削除するか、パソコンなどに移す手間がかかる。ヤフーは、写真の手軽な保管場所としてサーバーを無料で提供して、利用者を増やすことを狙っている。
市場は60%増
無料化の背景には、携帯サイトが広告媒体として成長してきたことがある。
携帯向けの情報サービスは、NTTドコモが1999年に始めたネット接続サービス「iモード」で爆発的に広がった。だが、当時は広告収入が少なかったため、サイトの運営企業は、利用者に情報料として月数百円を課金し、広告収入と合わせて利益を確保する仕組みを採用した。
しかし、データのやり取りを高速でできる第3世代携帯電話が携帯電話加入者数の半数を超えた2005年ごろから、携帯サイトが広告媒体としても注目されるようになった。電通によると、05年の携帯向けの広告市場は288億円と、前年実績を60%も上回った。
一方で、携帯電話各社はネット接続などのデータ通信サービスを好きなだけ利用できる「定額制」を相次いで導入した。この結果、利用者が通信量に応じて、パケット代を気にしなくてすむようになり、情報料を無料にして利用件数を増やし、広告収入の増加を狙うビジネスが成り立つようになった。
差別化
ネット競売のディー・エヌ・エーは昨年2月、会員になれば約50種類のゲームを無料で遊ぶことができる携帯向けのゲームサイト「モバゲータウン」を開設した。会員同士が交流できるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の機能も持つ。
サービス開始からわずか1年で、登録会員数は300万人を突破した。広告収入で黒字を確保しており、今後も無料コンテンツを増やす方針だ。
こうした無料サイトの増加に対し、有料化を維持するサイトも、より価値の高いサービスを目指す動きを強めている。
乗り換え検索サイト運営のゼンリンデータコムは昨年10月、月額367円の基本料は据え置いたまま、全地球測位システム(GPS)で現在地を検知し、目的地まで音声で案内をするサービスを追加した。
携帯電話のサイトは、あるサイトの人気が高まると、似たようなサイトが相次いで出現する競争が続いている。より多くの利用者を集めるために知恵比べが続きそうだ。
(私見)
今の時代、携帯でもGoogleで検索できる時代ですし、AUに関して言えば携帯サイトでの検索結果、PCでの検索結果と出て携帯が有料ならば、自然とPCの検索結果を見ることになるし、無料化も自然な流れな気がする。
携帯の広告はPCに比べクリック数も多いし、広告での収入を主に考えるべきだと思う。
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